トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY14はOP-1 fieldに新しく搭載されたエフェクトmotherについて紹介します!
8種類のエフェクトが搭載!
OP-1 fieldではシンセ・モード、ドラム・モード、ミキサー・モードの中でエフェクトを1つずつ使用できます。シンセ/ドラム・モードでは、割り当てたエフェクトも込みでプリセットやスナップショットの読み込み/保存が可能です。前モデルから引き継がれた7種類に加え、OP-1 fieldでは新たにmotherというゲートリバーブが搭載されました。
エフェクトの選び方
shift+T3キーを押してブラウザ画面を表示させ、ブルーのエンコーダーで選択します。
- ブルーを回す:カーソルを移動
- ブルーを押す:エフェクトの選択
今回はOP-1 fieldで新たに搭載されたmotherと、空間系エフェクト3種(delay / grid / spring)について紹介します!
mother
きめ細かな残響が美しいゲートリバーブです。部屋の中に立っている母と子の距離で残響の長さを、母と子の間の壁でリバーブにかかるゲートの強さを表現するという……ミステリアスな画面デザインがなんとも印象的です。
エンコーダーでコントロールできるパラメーター
- ブルー:distance(リバーブの長さ)
- オーカー:gate(リバーブへ掛けるGateの強さ)
- グレー:color(リバーブへ掛けるマルチモード・フィルターのカットオフ)
- オレンジ:mix(原音とのミックスバランス)
オススメの使い方
ドラム・モードでは、classixなどのPCM系リズムキットを選び、distanceを最小、gate強め(子供の肩に壁が被さる位)、color閉じ気味(高域が削られた状態)、mixはリバーブちょい盛り程度のバランスでmotherを通すと、いかにも80’sといった雰囲気を演出できます。
シンセ・モードでは、余韻の長い音色を選び、distance最大、gateなし、colorはお好み、mixのエンコーダーは右に回しきってリバーブ成分のみにした状態でゆっくり演奏してみると、ambientと相性のいい柔らかな音色を楽しめます。
delay
クラシックなアナログ・ディレイです。
エンコーダーでコントロールできるパラメーター
- ブルー:range(ディレイタイムのレンジ切替え)
- オーカー:speed(ディレイタイム)
- グレー:feedback(ディレイのフィードバック量)
- オレンジ:level(ディレイへのSEND量)
grid
パラメーター変化時にピッチが変わる/変わらない、2種類のディレイタイムを使い分けることができるデジタルディレイです。
エンコーダーでコントロールできるパラメーター
- ブルー:x size(ピッチ可変のディレイタイム)
- オーカー:y size(ピッチ固定のディレイタイム)
- グレー:z feedback(ディレイのフィードバック量)
- オレンジ:mix(ディレイへのSEND量)
spring
クラシックなスプリング・リバーブです。
エンコーダーでコントロールできるパラメーター
- ブルー:tone(リバーブの高域の強さ)
- オーカー:turns(スプリングを巻いた数:リバーブの長さ))
- グレー:damping(スプリングを巻く強さ:リバーブの余韻の短さ)
- オレンジ:mix(リバーブへのSENDの量)
Yebisu303(Acid Alliance)
【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。
bandcamp https://yebisu303.bandcamp.com/
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