ここでは、モニター・コントローラーやスピーカー・スタンド、インシュレーター、音響補正ソフトなど、スピーカーの周辺機器をご紹介。モニター環境をより快適にするために、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
モニター・コントローラー
DANGEROUS MUSIC Monitor ST
4つのアナログ入力の選択や3セットのスピーカーのスイッチング機能、ヘッドフォン・アンプ、トークバック・マイク機能などが1Uサイズの本体に搭載され、それを付属のリモート・コントローラーを介して制御する仕様。トランスやフィルターによる色付けの無いサウンドが特徴となっている。拡張モジュールMonitor SRを使用すれば5.1chサラウンドにも対応する。
GRACE DESIGN M905
2Uサイズのメイン・ユニットとリモート・コントローラーで構成される。10系統の入力から一つを選んでモニター可能で、スピーカー出力(XLR)は3系統用意。また、24ビット/192kHzでのPCMおよびDSDの入力に対応しており、最大10chの入力を持つUSBオーディオ・インターフェースとしても使用できる。各入出力のネーム変更やプリセット・レベルなどを素早く設定できるSetupモードも搭載。
HERITAGE AUDIO Baby RAM
4接点、24ステップのロータリー・スイッチを採用し、マスター・レベル・ノブにおけるどの目盛りにおいても、ステレオ信号の精度がほぼ均等になる仕様。また、ケーブル接続によるロスがないため、余計な色付けや信号損失がないのが特徴という。背面には2系統のステレオ・ペア入出力(TRSフォーンL/R)を備え、中央にバランス/アンバランスの切り替えスイッチを搭載。パッシブ設計のため電源は不要。
MACKIE. Big Knob Studio
24ビット/192kHz対応のUSBオーディオ・インターフェース機能を搭載。入力はステレオ3系統(XLR/TRSフォーン・コンボL/R×2、TRSフォーンL/R、ステレオ・ミニ)。出力はステレオ・ペア(TRSフォーンL/R)が2系統と、ヘッドフォン端子を2系統搭載。すべての音声入力とモニター出力に独立したトリムが用意されている。トークバック機能も装備する。
PRESONUS Central Station
メインの信号回路はOPアンプなどを使用しないパッシブ設計で、入力ソースを切り替えられるステレオ・アナログ入力を3系統搭載(TRSフォーンL/R×2+RCA L/R)。さらに、2系統のデジタル入力を搭載し、最大24ビット/192kHzのD/A変換が可能。3セットのモニター出力それぞれには、トリム・コントロールを装備。Central Stationの機能を遠隔コントロールできるコンパクトなCSR-1が同梱される。
SPL 2Control
2系統のステレオ入出力(XLR L/R)と、2系統のヘッドフォン出力(ステレオ・フォーン)を搭載。サブウーファー用途でも使用できる、モノラル・スピーカー出力(XLR)も用意されている。ある特定の帯域の左右のスピーカーのレベル差をシミュレートすることで、ヘッドフォンを使用したときにもスピーカーのような聴こえ方を再現できるというCrossfeed機能を搭載しているのが大きな特徴だ。
スピーカー・スタンド
ACOUSTIC REVIVE YSS-90HQ
支柱の内部にはテフロン・ポリプロピレン混合充填材、底板にはアルミ合金+ステンレス製スパイクと、下に向かって徐々に硬度の高い素材を配置することで、発生した振動を素早く下方向に移動させ、振動がスピーカーに戻り再生音を濁らせる逆行振動が発生しない構造。また、異種金属を組み合わせることで、余計な共振は排除しながらも心地良く奇麗な響きや音色を残す仕様になっている。
OUTPUT Stands
職人の手作りで製作。スピーカーをしっかり支え、不要な振動を抑えるために、重く堅牢なスチールで構築されている。台座は、高さ94~109cmの範囲で調整でき、向きも自在に変更可能。アイソレーションおよび安定した自立のための8つのアコースティック・スパイクが付属し、90kgまでのスピーカーに対応する。床などの表面を保護するためのスパイク受けも同梱。
インシュレーター
ISO ACOUSTICS ISO-Puck
モニター・スピーカーだけでなく、ギターやベースのアンプなどにも使用可能。設置面からの内部反射を減衰させることで、音の明瞭さやステレオ・イメージが改善されるという。吸着カップ状のデザインを採用することで、スピーカーの底面およびスタンドの設置面との安定性の向上を図っている。1つで最大9kgまでの重さに耐えることが可能。小型のため、可搬性にも優れるだろう。
アイソレーション・パッド
AURALEX MoPad
スピーカーの下に敷くことでスピーカーと接地面との間に生じる音波を分離し、中~低域の無駄な音の鳴りや振動を抑制する。基本的には1台のスピーカーにつきMoPadが2個必要で、大きなスピーカーの場合はそれら2つを離して置くことで設置できるようになる。付属のアジャスターを使用すれば、5段階(-8°/-4°/0°/4°/8°)で垂直方向の角度調整が可能。
音響補正ソフト
IK MULTIMEDIA ARC System 3
測定用マイクでリスニング・ポジション周辺の3つの異なる高さのデータを集め、メーカー独自のVRMテクノロジーで解析し、部屋の3Dスナップショットを生成。このデータをDAWのマスターにインサートしたプラグインにロードすれば、適切に音響処理された部屋と同等のサウンドが補正によってもたらされる。Mac/Windowsに対応し、AAX/AU/VSTプラグインとして動作。
SONARWORKS SoundID Reference
測定用ソフトウェアと、DAW側で起動するキャリブレーション・プラグインで構成される。モニター・スピーカーだけでなく、ヘッドフォンにも対応。スピーカーの場合は、リスニング・ポジションとその周囲37カ所を専用のマイクで測定した結果から周波数特性や位相特性を計測し、フラットで最適なモニター環境へと補正するという。Mac/Windowsに対応し、AAX/AU/VST プラグインとして動作。