左からEM-91CU、EM-USB、Carbon、Chromium
MACKIE. Element USBマイクロフォン・シリーズは、音楽制作/ストリーミング配信時代におけるユーザーのニーズを網羅した画期的なツール。EM-91CU(市場予想価格6,820円前後)、EM-USB(同13,420円前後)、Carbon(同20,130円前後)、Chromium(同26,840円前後)の4モデルをラインナップしています。EM-91CUを除く3機種はいずれもオーディオI/O機能を内蔵し、ドライバー不要でコンピューターと接続可能。サンプリング・レートは16ビット/48kHzに対応しています。
コスト・パフォーマンスに優れたEM-91CU
EM-USBで癖の無いクリアなサウンドを収音
●EM-91CU
同シリーズのマイクはどれも頑丈な作りなので持ち運びにも安心なのですが、最もお手ごろ価格のコンデンサー・マイクEM-91CUは、わずか216gという軽量モデル。高感度かつ低ノイズで、USB Type-B出力を装備しています。またラージ・ダイアフラムを搭載し、指向性はカーディオイド・タイプのため、ボーカルやアコギなど繊細な楽器の録音に向いています。EM-91CUは、ボリュームやスイッチなどが一切付いていないシンプル設計なので、コンピューターに内蔵しているマイクじゃ物足りない!というビギナーの方にもお薦めです。
●EM-USB
ヘッドフォン出力ノブとゲイン・ノブ、ミュート・ボタンを備えるカーディオイド・タイプのコンデンサー・マイクです。筐体はマット・ブラックで、そこにほんのり光沢のある緑色のラインとメタリックな質感のノブが2つ付いているのがグッド! こちらもマイク周辺のノイズを拾わず、低域から高域まで癖の無いクリアなサウンドをキャプチャーできるのが特徴です。
Element USBマイクロフォン・シリーズでは、EM-91CU以外の3モデルがUSB Type-C出力を装備。ストリーミング配信やモバイル・レコーディングなど、多様化するマイクの用途に順応した、新世代の定番マイクといった印象です。機材周りはシンプルに、だけど高音質な配信/録音環境が欲しい!という方にお薦め。同梱のマイク・ホルダーとミニ三脚スタンドも丈夫で安定しています。
Carbonは5つの指向性切り替えが可能
2chミキサーとマイクが統合したChromium
●Carbon
さらなる高音質を求めるなら、こちらのコンデンサー・マイクをぜひ。定評のあるMACKIE.のOnyxマイクプリを内蔵し、EM-USBと比べて周波数レンジはグッと広くなるため、ツヤのあるボーカル録音が行えます。
Carbonの正面にはミュート・ボタンとヘッドフォン出力ノブを、背面にはゲイン・ノブと指向性切り替えノブを搭載。この指向性切り替えノブを使えば、ステレオ/カーディオイド/フィギュア8/スーパー・カーディオイド/オムニという5つのパターンをセレクト可能です。これがCarbon最大の魅力。空間を活用したステレオ録音や複数名でのオンライン・ミーティング、対面インタビュー、動画配信サイトでのASMR作りなど、さまざまな用途に対応できるでしょう。
ゲインを最大まで上げても低ノイズかつクリアなサウンドでの録音が可能なため、環境を選ばずにプロ・クオリティのレコーディングが体験できます。同梱の卓上スタンドは、本体を左右から挟み込むように固定する見映えの良いデザインですが、取り外して一般的なマイク・スタンドにセットできるところも便利です。
●Chromium
Chromiumは、Onyxマイクプリ内蔵型2chミキサーを備える卓上スタンドと、コンデンサー・マイクが一つになったオールインワン・モデル。マイク本体にはミュート・ボタンやゲイン・ノブ、4つの指向性切り替えスイッチ(フィギュア8/カーディオイド/オムニ/ステレオ)を装備しています。
一方の卓上スタンドには、ギターなどの楽器を接続できるINST入力(TRSフォーン)やAUX入力(ステレオ・ミニ)のほか、ヘッドフォン出力ノブ、コンピューターとマイクの音量バランスを調整するBLENDノブ、AUX入力ノブ、INST入力ノブ、入出力レベル・メーターを実装。“楽器を演奏しながら歌録りする”ことも可能で、直感的な操作性だけでなく、録音時の視認性にも優れています。Chromiumは、宅録をしてみたい、弾き語りライブ配信を行いたいというクリエイターやシンガー・ソングライターにお薦め。コンパクトな筐体に役立つ機能がぎゅっと詰まっています。
Element USBマイクロフォン・シリーズは、普段のレコーディングはもちろん、ポッドキャストやライブ配信における新たな即戦力として、高品位なサウンドを提供してくれるでしょう。EM-91CU以外の3モデルは“ダイレクト・モニタリング機能”を搭載するため、ヘッドフォンにおいて遅延の無いモニタリングが可能です。
実際にChromiumを自身のオンライン講座で使用してみたところ、その便利さにとても感動しました! これまではヘッド・セットやオーディオI/O、ミキサーを併用していたのが、卓上マイク一台で完結したからです。各レベル調整もスムーズに行え、受講生の皆さんからは“マイクの音質が向上した”と大変好評でした。
試しにマイクを無指向性に切り替えて、キッチンでお湯を沸かす音を録音したところ、臨場感たっぷりに収録できたのにも驚きです。皆さんもぜひ、堅牢でスタイリッシュかつコスト・パフォーマンスに優れたElement USBマイクロフォン・シリーズのクオリティを、音楽制作やライブ配信などで体感してみてください!
AZUMA HITOMI
【Profile】サウンド・クリエイター/シンガー・ソングライター。アナログ・シンセ・カルテットHello, Wendy!でも活躍する。現在、美学校にて「AZUMA HITOMIのシンセお悩みそうだんしつ」開講中。
MACKIE. EM-91CU / EM-USB / Carbon / Chromium
オープン・プライス
(市場予想価格/EM-91CU:6,820円前後、EM-USB:13,420円前後、Carbon:20,130円前後、Chromium:26,840円前後)
●EM-91CU
▪指向性:カーディオイド ▪周波数特性:20Hz〜17kHz ▪感度:−34dB±2dB(0dB=1V/Pa@1kHz) ▪外形寸法:160(W)×44(H)mm ▪重量:0.21kg
●EM-USB
▪指向性:カーディオイド ▪周波数特性:30Hz〜18kHz ▪感度:−32dB(0dB=1V/Pa@1kHz) ▪外形寸法:180(W)×46(H)mm ▪重量:0.39kg
●Carbon
▪指向性:ステレオ/カーディオイド/フィギュア8/スーパー・カーディオイド/オムニ ▪周波数特性:20Hz〜20kHz ▪感度:−37dB±3dB(0dB=1V/Pa@1kHz) ▪外形寸法:287(W)×97(H)mm ▪重量:0.91kg
●Chromium
▪指向性:フィギュア8/カーディオイド/オムニ/ステレオ ▪周波数特性:20Hz〜20kHz ▪感度:−38dB±3dB(0dB=1V/Pa@1kHz) ▪外形寸法:249(W)×120(H)mm ▪重量:1.6kg
製品情報