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APOLLO SOUND LULLABY LOFI LOOP KIT レビュー:最新型ローファイ・ビーツにぴったりの優しいサウンド

APOLLO SOUND LULLABY LOFI LOOP KIT レビュー:最新型ローファイ・ビーツにぴったりの優しいサウンド

 “Lullaby”は“子守唄”を意味する言葉。『LULLABY LOFI LOOP KIT』には、その名に恥じない、まどろむような優しいローファイ・ヒップホップのための素材が詰まっています。内訳は計276のループのWAVファイルと122のMIDIファイルで、まず心をつかまれたのはギター・サウンドの美しさ。深すぎない絶妙なあんばいのリバーブを携え、多方面の音楽ファンに届くようなフックのある演奏を、柔らかく艶っぽい音で収録しています。特に、エモーショナルなソロ“LULK_85_Am_Hypnotize_Electric_Guitar_Solo_WET_6”は必聴モノ。そのほか、ピアノやシンセのループは透明感のあるクリーンな音像&明るいメロディのものがそろっており、現代的な(音質のハイファイ/ローファイの意味ではない)ローファイ・ヒップホップを作るのにうってつけです。

 ぜひ触れておきたいのが、サンプラー手打ちのズレ、モタりが絶妙に再現されたドラム・ループ。ローファイ・ヒップホップにとって重要な、完全なイージー・リスニングとは一線を引いたインディー感を演出します。ハットのアクセントがグッと後ろに寄った“LULK_85_Hypnotize_Drums_Full”は強いリズムの揺れが心地良く、そのまま使いたくなる仕上がり。FX系には硬質でスペーシーな素材が多数含まれており、ルーズなドラムとウワモノの柔らかさ、美しさとの対比を演出するスパイス的な役割を果たすでしょう。これらの素材を掛け合わせるだけでも、ここ1〜2年でトレンドとなっているビートに大きく近づけると思います!

 

TOMC

 


【Profile】ビート&アンビエント・プロデューサー。カナダ〈Inner Ocean Records〉、スウェーデン〈Insert Tapes〉、日本の〈Local Visions〉〈カクバリズム〉などから作品を発表。2020年、EP『Lunar Maria』がiTunes国内ニューエイジ・チャート1位を獲得。2022年以降、「Honesty (feat. arcomoon)」をはじめ楽曲がApple Music米国チャートに多数ランクインするなど、国内外でリスナー層を広げている。近年は長谷川時夫(タージ・マハル旅行団)が結成した集団即興演奏コレクティブ〈Stone Music〉に参加。一方でハウスやディスコ〜R&BのDJとしても長いキャリアを持ち、都市型FMラジオ局J-WAVEに定期的にミックス提供を行うなど、シーンの枠に捉われない活動を展開している。メジャー/マイナーを問わず広範囲な音楽知識を活かし、サイゾー、MikikiなどWeb媒体や専門誌〜Kankyo Records、ディスクユニオンなどレコード店への寄稿、トークによるメディア出演も多数。2024年9月には、初の著書『J-POPの音楽的冒険:レアグルーヴ感覚で楽しむ日本のメジャーポップス』が刊行されるなど、いま急速に注目を集めている。

 

 

 

APOLLO SOUND
LULLABY LOFI LOOP KIT

4,521円

(為替レートによる価格の変動あり)

APOLLO SOUND LULLABY LOFI LOOP KIT

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約906 MB ▪データ・フォーマット:WAV、MIDI

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