黒田隼之介(g、cho、写真左端)、荒井智之(ds、cho、同左から2番目)、片岡健太(vo、g、同右から2番目)、小川貴之(k、cho、同右端)の4人から成るバンド=sumikaが3rdアルバム『AMUSIC』をリリースした。今作は、メンバー全員がそれぞれ作曲を担当。ストリングスやホーン・セクションを迎えた壮大な楽曲やアコースティック・ギター&ピアノの弾き語りなど、全16曲を通して幅広い音楽性を展開していく。ここでは、片岡へのインタビューを通し、自宅でのデモ制作からバンドでのレコーディングに至るまで、その制作過程に迫る。また、後半ではエンジニア渡辺省二郎氏へのインタビューを行い、レコーディングやミキシングの様子や技法を尋ねた。それぞれの視点から語られる『AMUSIC』誕生の舞台裏とは?
NEUMANN U87AI が自分の物差し
「祝祭」は声を背中から出すオペラ寄りの発声
ー『AMUSIC』の制作を振り返ってみて、いかがですか?
片岡 エンジニアの渡辺省二郎さんや星野誠さんの力をお借りしなかったらアルバムとして成立しなかったので、チーム戦でしたね。星野さんとは2015年からやってきて、いろいろな話もしてきました。省二郎さんとは『Harmonize e.p』(2020年)で出会って、『AMUSIC』を通して音のことはもちろん、人間関係を含めたチューニングができた感じです。
ーまず、デモはどのように作ったのでしょうか?
片岡 sumikaの曲はすべて曲先で、基本的に僕はAPPLE iPhoneのボイスメモでメロディを録ります。それを元にギターか鍵盤でコードを付けてメロディをラララで入れて、その後にドラム、ベースを打ち込んで組み立てていきますね。
ーDAWはどのようなものを使っていますか?
片岡 DAWはSTEINBERG Cubaseですね。ドラムはFXPANSION BFDかXLN AUDIO Addictive Drumsを使います。ギターはUNIVERSAL AUDIO UADプラグインのFender ’55 Tweed Deluxeか、Friedman Amplifiers Collection、ベースはUADのEden WT800 Bass AmplifierかAmpeg SVT-3 Pro Bass Amplifierを通しています。UADはCPUに負荷をかけないので助かりますね。
ーでは、オーディオI/OもUNIVERSAL AUDIOのものを使っているのでしょうか?
片岡 はい。Apollo X8にApollo Twinをカスケード接続しています。それでもDSPが足りないので、UAD-2 Satelliteをつないでぜいたく使いしてますね。
ー自宅での録音環境は?
片岡 マイクはNEUMANN U87AIです。ビンテージのものやSOYUZのFETマイクを使ったり、SLATE DIGITAL Virtual Microphone Systemで、TELEFUNKEN Ela M 251やNEUMANN U47をモデリングして使っていた時期もあったんですけど、1周回って今はまたU87AIでデモ録りをしています。ちゃんとしたコンデンサー・マイクで初めて触れたのがU87AIだったので、自分の物差しになっていますね。そこからチャンネル・ストリップのRUPERT NEVE DESIGNS Shelford Channelに行って、曲によってはFOCUSRITE ISA430 MKⅡでディエッサーをかけます。あとはUADでAPI2500 Bus Compressor、UA 1176 Classic Limiter Collection、Neve 1073 Preamp & EQ Collectionのどれかをかけるかな。ボーカルが最終的にどういう音像になるのが正しいかはデモ録りのときに探りますね。
ー例えば、「祝祭」はボーカルのパワー感がとてもありますが、どのように作ったのでしょうか?
片岡 これはデモの段階から右ストレートを全力で打ち続けるような感じで、ポップ・ガードも取ってベタ付きで録りました。それを省二郎さんが汲み取ってくれたんです。省二郎さんのEla M 251はすごく有能で、マイキングも気持ち良く整えてくれるので、本チャンはいろいろなマイキングで録りました。歌い方はここ2年くらい試行錯誤していて、声を飛ばす位置や鳴らす場所を曲によって変えようと意識していますね。「祝祭」は体を鳴らして声を背中から出すようなオペラ寄りの発声で、反対に「アルル」とかは前の方で歌って、耳元に向かってもうるさくない発声を心掛けています。
打ち込みならではの地獄みたいな音
サビ頭には願掛けでCymbal Dragonをお供え
ー『AMUSIC』はジャンルも多様で、中でも「惰星のマーチ」は曲中で4ビートと4つ打ちが交互に展開しますね。
片岡 プログレっぽい感じでA、Bメロとサビでテイストが変わる曲を作りたくて。A、Bメロでは想像できないプラグインやエフェクトをサビで入れて、チョップしてレイヤーして。トラップ・ビートも入れたりして、作っていて楽しかったですね。
ー「Lamp」ではいろいろな楽器を取り入れていますが、生楽器を録るか、打ち込みのまま使うのかはどのように判断しているのですか?
片岡 打ち込みの方が音の存在感が伝わるものもあるので、必ずしも生楽器が正義ではないと思っていて。「Lamp」は、アイリッシュのなまりや節がちゃんと聴こえる音のすき間があるなら生が良いと思い、フィドルやアコーディオン、ホイッスル、バンジョーを聴かせるためにほかの楽器を引き算しました。
ー反対に、あえて打ち込みを選んだ曲はありますか?
片岡 「Traveling」は地獄みたいなバスドラの音を入れたんですけど、あのリバーブ感や音像は打ち込みならではですね。曲の世界観と相まった音像を出せました。XLN AUDIO XOで音を探してVALHALLA DSP ValhallaSupermassiveでリバーブを強くかけたら、本当に地獄みたいで良いなって(笑)。「Lamp」「惰星のマーチ」「祝祭」のサビ頭の合わせシンバルはNATIVE INSTRUMENTS BatteryのCymbal Dragonです。これをサビ頭に入れると良いことが起こる、と願掛けみたいになってて、ドラゴンをお供えしようかと(笑)。
ーソフトもいろいろ使い込まれていますね。
片岡 ゲストやエンジニアへ伝えるためにソフトでシミュレーションする必要性を感じているのが強いですね。それで思い出したんですけど、「Late Show」のドラムをAddictive Drumsのプリセットで打ち込んだら、省二郎さんがその音の感じ良いねって、それに近付けて生ドラムの音を作ったんです。高校時代の軽音楽部のドラムをイメージして、海外ではガレージでこうやってバンドをするんだろうなと思って打ち込んだので、汲み取ってもらえてうれしかったです。「Late Show」のレコーディングは、もう最高でしたね! 花火みたいなレコーディングでした。みんなが全力を出してドカーンとやった瞬間に、体が勝手に動いて演奏して音を鳴らす原始的な感覚があって、“バンドだなあ”という感じがして。2020年はなかなか人に会えなかったので、生身の人間同士が直接コンタクトを取り合って音を録る楽しさをあらためて実感させてくれた曲でしたね。
sumikaが常に挑戦し続けられる関係性なのは
メンバーみんなが曲を作るから
ーメンバー全員が作曲していますが、それぞれでスタイルの違いはあるのでしょうか?
片岡 例えば小川君はメインがキーボードでベースも打ち込むので、生ベースでは出ないようなベース・ラインを作ります。ドラムの荒井君が作曲した「Jamaica Dynamite」では、特にパーカッションのソロがドラマーならではの視点だと思いました。メロディに対するリズムの当て方も、ボーカリスト目線ではないものが出ますね。どの楽器でコードを付けて、どうやって肉付けしたかでプレイの設計図も変わります。
ー黒田さん作曲の「白昼夢」は、sumikaには珍しいタイプのギターのディストーションが効いた曲ですね。
片岡 世に出ていない黒田君の曲だと実はこのテイストは多かったりするんですよ。だから音楽性は腑に落ちていたんですけど、ボーカルの音域がめちゃくちゃ高くて、出したことない音まで行くので僕は果たして歌えるのかと。でも曲と一緒に降りてきたキーならなるべく生かしたいと思って、ボイトレの先生に相談しつつ試行錯誤した結果、キーを変えずにレコーディングに臨めました。sumikaが常に挑戦し続けられる関係性なのは、メンバーみんなが曲を作るからというのはあると思います。ほかの人が想像したものを自分の体で表現しようとすることで、新たな発見や挑戦が生まれるんですよね。誰かにやらされることなく自分たちが楽しんでやることは“飽きない”こととセットで、バンドとして飽きが来ないようなシステムが作られているので、ものすごく前向きなイメージが持てますね。
ー録音作品にもライブ感が詰まっているように感じますが、レコーディングで気を配っていることはありますか?
片岡 同じアプローチを2回しないというのは心掛けていますね。ドラム、ベース、ギター、ピアノをせーので録るんですけど、全テイクみんな違うアプローチをするんです。でも何回かやるとバチンとハマるときがある。そこがレコーディングの中にあるライブ感のようなものですね。答えを自分の中で何個かイメージしてどんどん提示していくのはワクワクするし、レコーディングする上で大事なマインドだと思います。
ー音作りの面でバンドとして大事にしていることは?
片岡 歌にメッセージを乗せたり、音の中に感情を乗せて届けていくバンドなので、ダイナミクスを伝えるためのバッファーを残すようにしています。あと、ゲスト・メンバーとのバランスを考えると、実はエレキギターの音色がとてもシビアなバンドなんです。でも無いとsumikaらしさや一ひねりが無いので、入っていないようでも薄く鳴っていたり、ポイントで鳴っていたりする曲もあって、その分量が隠し味ですね。
ーその“sumikaらしさ”の根元にあるものは何だと思いますか?
片岡 “人”ですね。sumikaが作っているものは、もちろん音楽なんですけど、人が作り出す空気感やそこから生まれるものすべてだと思います。ドラムが入らない「Happy Birthday」を作ったときも荒井君は居るし、小川君がボーカルの「わすれもの」を録ったときも僕は居る。その人たちが居ればsumikaになるというのは信じて一貫してやっていることですね。
Engineer Interview
渡辺省二郎
片岡君と小川君は特性的には真逆の声
それでもTELEFUNKEN Ela M 251は大丈夫
『AMUSIC』収録の16曲中11曲においてレコーディング/ミックスを手掛けた渡辺省二郎氏。ここでは、氏へのインタビューを行い、レコーディングやミキシング工程を語ってもらった。一音一音の細部までこだわり抜かれた制作の過程を、収録曲「惰星のマーチ」「本音」「白昼夢」のセッション画面や使用プラグインとともに紹介していこう。
ビンテージ・マイクの良いところは
コンプとかではなくピークが平均化されるところ
ーまず、デモはどういった形で来て、レコーディングまでにどのような準備を行ったでしょうか?
渡辺 デモは2ミックスのオーディオ・ファイルで来ますね。それを聴いて、自分なりのイメージを持ってスタジオに入って、現場で雰囲気を話し合います。例えば「Lamp」では、バンドで録ったデモを聴いて、フィドルなどの生楽器が後から入ると聞いたので、それを想定しながら、アイリッシュっぽい曲だけど、アイリッシュのロック・パンクまでは行かなくていいみたいな話をしましたね。
ーレコーダーは何を使用されましたか?
渡辺 AVID Pro Toolsで24ビット/48kHzです。
ー曲によってレコーディングの空気感は違いましたか?
渡辺 違いましたね。一番バンドっぽいとみんなでワイワイ言っていたのが「Late Show」かな。本当に“一発録り”という感じで、すごく楽しそうにやっていました。これは、片岡君と黒田君がギターをせーので録って、“おぉ、いいじゃん!”みたいな感じで、割とテイクも早く終わったような気がします。この曲は海外のガレージ・ロックとか、ウィーザーみたいな感じもありますよね。
ーレコーディングはTELEFUNKEN Ela M 251を使われたと片岡さんに聞きました。
渡辺 片岡君の声はドンシャリ気味で倍音も低音も多いですが、Ela M 251はうまく補正してくれます。中域が出てきて、オケの中でも抜けるように録れるマイクですね。
ー「わすれもの」での小川さんのボーカル・マイクは?
渡辺 同じくEla M 251です。小川君の声は中域が張っていて、少し鼻に抜ける感じもありますね。ちょっと中域にピークがあるんですけど、それを抑え込んでくれますね。ビンテージ・マイクの良いところはコンプとかではなくピークが平均化されるところですよね。片岡君と小川君は特性的には真逆の声をしていますが、それでもEla M 251は大丈夫です。
ーマイクプリは何を使いましたか?
渡辺 INWARD CONNECTIONS Vac Racのチューブ・マイクプリを使って、ゲインを人によって変えました。歌にはすごく合いますね。リミッターはUREI LA-3Aを使っています。2人とも声がすごく大きいので助かりましたね。
ー各楽器で使ったマイクについても教えてください。
渡辺 エレキギターはSHURE SM57とAUDIO-TECHNICA ATM25を6:4くらいの割合で混ぜて、それをUREI 1176LNに入れた後に、卓やグラフィックEQで処理しました。ベースは、マイクとラインを混ぜていて、マイクは大体AKG D112です。ラインは、ダイレクト・ボックスを持参する人が多いので、そこからもらいます。
4ビートと4つ打ちが交互に構成されているので
ギャップを付けるために全く違うマイキングをした
ー小川さんの演奏するピアノは何を使われましたか?
渡辺 ビクター・スタジオはフルコン、音響ハウスはセミコンのSTEINWAYのグランド・ピアノでしたね。ピアノはマイキングが重要なので、曲調によって変えています。
ー例えば、ピアノとアコギの弾き語りの曲である「Happy Birthday」はどのようにマイキングを?
渡辺 これは小川君からアップライト・ピアノのようにしてほしいと言われて、SM57を使いましたね。部屋で弾いているような感じを出すために、ハンマーにだいぶ近いところで響きをあまり拾わないように立てました。
ー「惰星のマーチ」のピアノも印象的ですよね。
渡辺 この曲は4ビートと4つ打ちのパートが交互に構成されているので、4ビートで使うようなセッティングとポップスで使うようなセッティングでマイクを立てて、ミックスのときにメインのマイクを切り替えて違いを出しました。オンマイクがAKG C414で、オフマイクがNEUMANN U87ですね。4ビートのパートはU87がメインで、C414がサブ。4つ打ちパートは逆にC414がメインでU87がサブになっています。U87は、弦に平行ではなく、ピアノの外側から奏者を狙うような感じで1本立てました。C414はハンマーに近いところで弦に向かって置いて。ギャップを付けるために、全く違うマイキングをしましたね。
「惰星のマーチ」Edit Window
ーこの曲は展開も音数もかなり多いですよね。
渡辺 ここはAパターン、ここはBパターンというように完全に分けて、ほぼ2曲分の作業でした。ドラムも4ビートのパートは上から狙うマイクがメインで、4つ打ちパートはタイトにと、全部バランスを変えています。ホーン・セクションも録っていて、トランペット2本、トロンボーン、サックスの4管ですね。パートごとに楽器も違うんですよ。4ビートの部分はフリューゲルホルンで、4つ打ちでは持ち替えてトランペットに。
ー楽器まで変えているんですか!
渡辺 はい。ボーカルも処理を変えています。歌を録るときも別に録って、4ビート部分は小さめの声で歌って、サビは張っている。EQなども全部別ですね。リバーブは、4ビートのパートにはUNIVERSAL AUDIO UADのEMT140 Classic Plate Reverberatorを少しかけているけど、サビの部分はLexicon 480L Digital Reverb And Effectsをかけて、ディレイもかかっていたりとか、別物として扱っていますね。
ー打ち込みの音色はどのように取り入れたのですか?
渡辺 デモに4つ打ちのキックやスネアが入っていたので、その音色を1個取って、リプレーサーを使い生のタイミングとぴったり合わせました。
ー田中ユウスケさんプロデュース曲の「本音」は壮大な曲ですが、空気作りはどのように行いましたか?
渡辺 ちょっと暗めで奥行きのあるリバーブやディレイを使いました。リバーブはUADのLexicon 480L Digital Reverb And Effectsをメインで使っていて、ディレイはWAVES Manny Marroquin Delayが多いですね。
ーそれぞれどのように使い分けているのでしょうか?
渡辺 主にボーカルで使っているのですが、ベーシックで曲を通してかかっているのが、SOUNDTOYS MicroShiftとスラップ・ディレイのPrimalTap、Lexicon 480L Digital Reverb And Effectsのルーム・リバーブ。サビ前のオケが増えるところでリバーブが足されて、サビいっぱいでプレートがかかる。サビ頭からはさらにManny Marroquinがかかります。Dメロでは、数回繰り返す4分のディレイがVALHALLA DSPVintageVerbに送られて、そのリバーブ成分だけを聴かせることで、グッと広がりが出るようになっています。
ーミックスはメンバー立ち合いで行うのですか?
渡辺 はい。sumikaの場合は、1回僕が作って、プロデューサーが居る場合はプロデューサーと一緒に仕上げて、それをメンバーがそれぞれヘッドフォンとかイアフォンでチェックするんですよ。みんな自分のペースで聴いて、30分後くらいにメンバーでまとめた意見が返ってくる。それを反映して、修正が残り1、2点になったときにモニターでみんなで聴きますね。
歌が最初から最後まで目の前に居るというのは
自分の仕事すべてで心掛けている
ー『AMUSIC』では、メンバー全員が作曲を行っていますが、作る人による違いはありましたか?
渡辺 同じ人でも全然違って、特に黒田君が作る曲は全然違う。「白昼夢」なんかはやりたいことをやり切ったんじゃないかなって感じますけどね。
ー「白昼夢」のミックスはどのように行ったのでしょうか?
渡辺 UKっぽい暗い感じで格好良いなと思いながらやってましたね。特に迷ったのはボーカルの処理で、全編にエフェクトがかかっている感じは、デモの段階でそうなっていたんです。うずもれるようにミックスしているので、ほかの曲と並べると歌が小さく聴こえるということで、最終的にはボーカルを上げたものがマスターになりました。
「白昼夢」Edit Window
ーギターの音作りはほかの曲とは違いましたか?
渡辺 録りのときからいろいろ作り込みましたね。ひずみを足したりギターを変えたりしながらアンプからの出音を追い込んで。ギターは、とりあえず録ってあとで調整、というのは難しいですから。録るときに到達点に来ていることが大事です。
ーディレイは何を?
渡辺 EchoBoyからValhallaVintageverbへ行くのがサビに。AメロではMicroShiftのピッチがセンド&リターンで少しかかっています。デモではWAVES Doublerが使われていたので、僕もインサートでかけて。あと、リバース・リバーブをPro Toolsで作って張り付けてますね。これでだいぶ迫力が出ます。それからは、アウトボードで適切なコンプをかけた後に、フェーダーをずっと上げ下げする感じです。例えば、ボーカルだとボリュームのオートメーションをだいたい1文字ずつ書くんですよね。全トラックやるんですが、これが時間かかるんですよ。この“歌のボリュームを描く”というのは一番大事です。歌が最初から最後までしっかりと目の前に居るというのは自分の仕事すべてで心掛けています。
ー11曲手掛けられて、仕上がりはどう感じますか?
渡辺 『AMUSIC』はコロナもあって活動できないストレスがたまっていたのもあると思うんですけど、いろいろな方向にエネルギーが出ているなと思います。振れ幅すごいねとよく言ってましたけど、みんなもそうですよねって笑っていましたね。
Release
『AMUSIC』sumika
ソニー:SRCL-11724
Musicians:片岡健太(vo、g)、荒井智之(ds、cho)、黒田隼之介(g、cho)、小川貴之(k、cho)、他
Producers:sumika、宮田'レフティ'リョウ、田中ユウスケ
Engineers:渡辺省二郎、星野誠、他
Studios:LAB recorders、ビクター、音響ハウス、prime sound studio form、グリーンバード
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