クレイジーケンバンド『火星』共同サウンドプロデューサー、Parkのプライベートスタジオを公開

クレイジーケンバンドは、9月に24枚目となるフルアルバム『火星』をリリース。同作は、中人物である横山剣と共同サウンド・プロデューサーのParkがタッグを組んで制作された。ここでは、Parkの音楽制作を支えるSouth Pocket Studioを写真でご紹介しよう。もともとは別の半地下物件にSouth Pocket Studioを構えていたが、2020年に自然光が入る開放的な空間を求めて現在のロケーションに移転。その新たな環境でこそ生まれた音の深みや広がりが、このアルバムにも息づいている。

Park【Profile】 ベーシスト/作編曲家/サウンド・プロデ ューサー。大学在学中にプロ活動を始めクレイジーケンバンドなどのプロデュース、ゆず、大塚愛、いきものがかり、森口博子、TOOBOEなどのレコーディングへの参加、AKBグループや26時間テレビへの曲提供、ポカリスウェットなどのTVCM、『報道ステーション』メイン・テーマ・ソングの編曲などを行う。

South Pocket Studioは、クレイジーケンバンドの共同サウンド・プロデューサー、Parkにプライベート・スペース。昭和音響が防音工事を手掛け、窓は3重、広さは11.5畳ほどとなっている。基本的にはParkが自らの制作に使う部屋だがバンド・セッションも可能で、ドラムやブラスなどの大音量楽器を鳴らすこともある

デスク周りには、APPLE Logic Proを映し出すディスプレイやMIDIコントロール・キーボードのNATIVE INSTRUMENTS Komplete Kontrol S88 MK2、モニター機器などがスタンバイ

写真左上のパワード・モニターはMONKEY BANANA Baboon 6。サブウーファーが不要と思えるほどの強力な低音がお気に入りだ。その右下には、小さめの音量でモニターしたいときに使うIK MU LTIMEDIA iLoud Micro Monitorを設置。手前にあるのは「外に持ち出すことが多いからコンパクトなオーディオI/Oを」という理由で愛用中のRME Babyface Pro FS

常設のヘッドホンはBEYERDYN AMIC DT 1770 Pro

自身の曲作りでは、仮歌をここで録ることが多いという。マイクはAKG C414 XLSを使用

モニター・コントローラーのHERITAGE AUDIO Baby RAM。Babyface Pro FSの出力を受け、Baboon 6とiLoud Micro Monitorを切り替えて鳴らせるようにしている

ラック上から2段目のオーディオI/O、UNIVERSAL AUDIO Apolloはバンド・セッションでマイク本数が増えたときに使う。その下のマイクプリAMEK System 9098 EQはアコギや歌の録音に、コンプのUNIVERSAL AUDIO 1176LNはベース、LA-610 MKIIはギターなどの録りなどに活用

写真上の2台はベースに使っている機材。左のBAEAUDIO 1073 DMPは“ジャリッ”とした派手な感じの音で、増幅してから1176LNに送ることが多いという。右のFOCUSRITEISA Oneは、Parkが特に気に入っている一台。「DIセクションが、めちゃくちゃ良い。パンチーなんですけど、音がにじまずにギュッとした感じがあるんです」と語る

SENNHEISER MD 421-IIが立っているのはSHINOS&L City Bass Speaker212で、その上には同ブランドのCity Bass Headがある。写真左のベース用コンボ・アンプはAMPEG B-100R。普段、この場所にはRHODES MKI Suitcase Seventy Threeが置かれているが、現在メインテナンス中だと言う

Parkがメイン使用しているFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Retro JB gurasanpark Model

こちらのベースも愛用の一本であるFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Rhino-5st.

LUDWIGのドラム・キットBreakbeatsの付近には、CHAKIのコントラバス、1969年製のFENDER Jazz Bass、K.YAIRIのアコースティック・ベース、FENDER CUSTOM SHOPのStratocaster、SAITIAS GUITARSの5弦ベースなどが置かれている

STAR ELECTRICの降圧トランス。200Vを引いてきて、115Vと100Vに分けて出している

Release

『火星』
クレイジーケンバンド

ユニバーサル ミュージックジャパン:UMCK-1775(通常盤)

Musician:横山剣(vo、cho、hand clap、station announce)、小野瀬雅生(g、vocoder、electric tom、syn、cho、narration)、洞口信也(b、cho、hand clap)、中西圭一(sax、fl)、新宮虎児(g、k)、高橋利光(k、syn、org、glockenspiel、cho、hand clap)、河合わかば(tb)、澤野博敬(tp、flugel horn)、スモーキー・テツニ(vo、perc、cho)、Ayesha(vo、cho)、白川玄大(ds、cho、hand clap)、Park(prog、b、p、syn、cho、etc)、谷田歩夢(cho)、藤井彩羽(cho)、ヨメサンパーク(cho)、おと(cho)、りと(cho)、ここな(cho)、しおり(cho)、さえ(cho)、かほ(cho)、しん(cho)
Producer:横山剣、Park

Engineer:高宮永徹、川上章仁、林田涼太、岩本有紀
Studio:DUTCH MAMA STUDIO、いろはスタジオ、Double Joy Recordings、プライベート

 

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