“声がリアル過ぎる!”と巷で話題のAI技術搭載歌声合成ソフト=Synthesizer V。ボカロ曲制作へ使用するイメージが強いかもしれないが、実はナチュラルな仮歌を簡単に作れたりと、“音楽一家には一台あるといい!”便利な楽器だ。今回は音楽家の江夏正晃氏にSynthesizer Vの調声Tipsを7つ紹介してもらう。
江夏正晃氏からごあいさつ
こんにちは、JSPA(日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ)理事で、音楽家、DJ、エンジニアの江夏正晃です。Synthesizer VについてちょっとしたTipsを皆さんにお伝えしたいと思います。
今回は、Synthesizer Vの声質コントロールの方法として、ボーカルスタイルの種類をご紹介します。
Synthesizer Vの声質コントロール
歌声タブを開いて、下の方を見ると「ボーカルスタイル」という項目があります。そこには以下の5つのパラメーターがあり、これを上げ下げして、ミックスして声質を作ることができます。
- Soft: 優しい声に
- Soulful: ソウルフルな声に
- Steady: 安定感のある声に
- Bold: 太い声に
- Warm: あたたかな声に
動画では聴き比べをしているので、ぜひご覧ください。
ボーカルスタイルのパラメーターは、すべて同時に調整することができます。動画では、「Soulfulを75%、Boldを115%、Warmを95%」というように、ミックスして声質を作りました。だいぶ変化しますよね?
※歌声データベースによってボーカルスタイルのラインナップは異なります。
皆さんもオケの雰囲気に合うボーカルを追求するために、ぜひともボーカルスタイルを調整してみましょう!