30分程度の時間で使い方を覚えられました。“機材が苦手”という方にこそ使ってほしいミキサーです!
MACKIE.が発表した配信向けデジタル・ミキサーDLZ Creator。今回その性能を検証するために5人組バンドBREIMENから、いけだゆうた(写真左)とサトウカツシロ(同中央)、そして普段からいけだとポッドキャストを配信しているパートナーのはむざ(同右)が協力してくれた。はたしてその結果はどうなのか。配信のホストを務めるいけだに詳しい話を伺った。
Photo:Yusuke Kitamura(except*) Yoichi Kawamura(リア・パネル)
設定は超簡単!
まず目に飛び込んでくるのは、10.1インチのタッチ・スクリーン。大きく、カラーで見やすい! 9本のフェーダーのストロークは100mmと十分な長さがあるので、細かいレベル調整も行いやすそうです。設定時にセットアップ・アシスタント機能を有効にすれば、画面上に表示されるガイドに従って、各チャンネルの設定をマニュアルなしで行うことが可能です。これは非常にありがたい! またユーザーの経験レベルに合わせて、使用できる機能が異なる3種類のモード、Easy/Enhanced/Proが用意されているため、初心者でも安心して使うことができるでしょう。今回はch1/2にコンデンサー・マイクを、ch3にダイナミック・マイクを接続。画面から“コンデンサー”を選択すると+48Vファンタム電源を自動供給してくれるので最高です。また適切な入力ゲインを自動設定してくれるMix Agent機能は、初心者だけでなく中級者以上のユーザーにとっても実用的な機能……あっという間にセットアップが完了しました。思わず笑ってしまうほど簡単です!
直感的な操作!
実際に使ってみた感想ですが、正直に言います……放送中、ほとんどミキサーを触る必要がありません。なぜならDLZ Creatorが代わりにやってくれるから! ホストが話すと他のチャンネルの音を自動で下げてくれるAuto Duckingや、3人同時に話すと入力レベルを最適化して全体の音割れを回避してくれるAutoMixなど、とにかく便利。これらの機能はミキサー初心者にとって強力なアシストとなるでしょう。
放送中に僕がやったことと言えば、BGMを流すときにフェーダーを上げ下げしたり、効果音を割り当てたパッドをたたいたりするだけ。パッドは4バンクを備えるため、最大24種類のサンプルをアサイン可能です。余計な操作に気を取られることがなく直感的に操作できるので“話すこと”だけに集中できました。音質もクリアで聴き取りやすいです。さらにBluetooth接続にも対応するため、スマートフォンからの音声を入力することもできます。そのときのループバックを防ぐのも、Mix Minusという内蔵機能が自動的に行ってくれるんです! 僕自身、30分程度の短い時間で使い方を覚えられました。“機材が苦手”という方こそ、ぜひ使ってほしいミキサーです。
BREIMENいけだゆうたがホストを務めるネット・ラジオ『ワンナイトクルージング』
実際にMACKIE. DLZ Creatorを使って番組収録していただきました!
BREIMEN
【Profile】高い演奏力とジャンルにとらわれないスタイルの5人組オルタナティブ・ファンク・バンド。全メンバーが他アーティストのサポート・アクトを務めるほか、サウンド・プロデュースを担当するなど、バンドを軸としながら多岐にわたる活動を行う。2023年10〜11月にはBREIMEN ONEMAN TOUR 2023 「COME BACK TO BREIMEN」を敢行。
MACKIE.スペシャリスト・インタビュー
MACKIE.のプロダクト・スペシャリスト、ジェイソン・タン氏によるDLZ Creatorの設計/開発コンセプトや詳細な使用方法については、こちらのページをぜひご覧ください!