ビーテックは、カナダXilicaのデジタルシグナルプロセッサーならびに関連製品の国内取り扱いを開始を開始した。
同社のプロセッサーは、100カ国以上でリモート/コラボレーション機能を持った会議システムの低コスト構築に活用されている。リモート参加とリアル参加が混在する現代の会議/授業において、コミュニケーションが取りづらく、音声が聴き取りづらいといった問題を解消。同じ建物内での複数の部屋での会議/授業における複雑なルーティングも、オープンアーキテクチャーに特化したXilica製品の導入で解決できるという。
標準的なイーサーネットケーブルによる配線や天井に設置できるパワーアンプなどによって施工が手早く簡単になるため、ソリューション全体を低コストで構築することが可能な点もポイントとなっている。
I/Oカードで入出力が自由に構築できるプロセッサー群
Xilicaのデジタルシグナルプロセッサーは、さまざまなパートナー企業から提供されているモジュールコードを使用することで、照明やディスプレイなどの操作をコードを一切書くことなく行うことができるのが特徴。 Microsoft Teams、Zoom、Google meetなどに対応し、特定のプラットフォームとの相互運用ではドライバーを介さずに直接ボリュームコントロールやミュートの同期が行える。
入出力はカードで選択できるモジュール式で、1UサイズのSolaro FR1(381,700円)は16カードスロットを、わずか1/4UサイズでPoEに対応するSolaro QR1(259,600円)は8つのスロットを用意。Solaro QR1はオンボードの4×4Dante/AES67インターフェースも搭載する。I/Oカードは、2chアナログ入力、2chアナログ出力、2イン×2アウトのUSB、GPIOが用意されている。
HearClear AECアコースティックエコーキャンセレーションの追加にも対応し、通話先でのエコーを除去し、ノイズのないオンラインミーティングを実現可能だ。
Solaro FR1をベースに、デュアルリダンダンシーやAES67にも対応した64×64のDanteネットワークオーディオが利用できるSolaro FR1-D(554,400円)や、Solaro QR1にHearClea AECとUSBオーディオカードを標準搭載したSolaro QR1-UC(364,100円)も用意されている。
コントローラーや接続ポイントなども充実
デジタルシグナルプロセッサーSolaroやシステム全体のコントロールするための機器として、8インチのガラスタッチパネルを備えたPoE対応のXTouch 80(337,700円)や、多言語対応のOLEDを備えた壁埋込式のロータリーエンコーダーLucia LUC1(104,500円)がラインナップされている。
外部機器との接続を実現するエンドポイント製品も、持ち込みのコンピューターやタブレットなどをシステムとUSB接続するGio USB(138,600円)や壁埋めのUSB接続ポイントGio Bluetooth(165,000円)、XLRでの2chアナログ入出力が得られるGio XLR(168,300円)が用意されている。
イーサーネット接続が可能なアンプ&スピーカー
出力用機器としてはDanteネットワークを統合した4chパワーアンプのSonia Amp(190,300円)と、このSonica Ampとイーサーネット接続が可能な5.5インチ天井埋込型スピーカーSonia C5(67,600円/ペア)がラインナップされている。
SENNHEISER製シーリングマイクとのセットも用意
Xilica × Sennheiser Room Kit(オープンプライス)は、リモート/コラボレーション会議のために必要な上記の製品群に加え、SENNHEISER製シーリングマイクTeamConnect Ceiling 2をセットにした製品。TeamConnect Ceiling 2は、話者を自動追尾するダイナミックビームフォーミング機能を搭載し、1台で最大80㎡をカバー。リモート先に明瞭な音声を届けることができる。