ドイツBitwigのDAWソフト、Bitwig Studio 5が5.1へのアップデートを発表した。現時点ではBitwigアカウント内でベータ版を提供中で、年内に正式リリースを予定。アップグレードプランが有効なユーザーは無償でダウンロードできる。
Bitwig Studio 5.1では、フルバージョンのBitwig Studio(69,300円)、それに次ぐBitwig Studio Producer(34,100円)、入門版のBitwig Studio Essential(17,600円)のすべてのエディション(価格は通常版)で、4つのフィルターと6つのウェーブシェイパーが追加された。
新しく加わったフィルターはメイン・フィルターとフィードバック回路内のフィルターを並装するFizz、カットオフ周波数付近にブライトネスとレゾネートノードを追加したRasp、3モードの強力なレゾナンスを備えたRipples、フォルマントフィルターのVowels。ウェーブシェイパーはソフトクリッパーのPush、さまざまなひずみをもたらすS字カーブ型のHeatのほかSoar、Howl、Shred、Diodeが新たに用意された。オーディオFXモジュールのFilter+とSweepにこれらのフィルターやウェーブシェイパーを読み込んで使用できる。
The GridとPolymerにはデュアルオシレーターBiteが追加。2つのモーフィングオシレーターはフィードバック相互接続が可能で、ハードなオシレーターシンク、パルス幅変調、FM、リングモジュレーションなど強力な変調サウンドを生み出すことが可能だ。
また、ボイススタック機能では1つのノートを演奏するごとに最大16ボイスをレイヤーできるようになり。スタックをシェイプするStack Spreadモジュレーターに8つの新しいモードが用意され、ハーモニック、リズム、さらにはランダムなどあらゆるパラメーターに加えることができる。さらに、新規追加の3つのGridモジュールにより、スプレッド・モードの作成が簡単になり、各ボイスのフル・ミキサー・コントロールを好きな場所で行える。
そのほか、トラックフェーダーとメーターがドラッグで長さと幅を調整可能に。オーディオ分析とクオンタイズも向上している。
なお、先にアナウンスがあったように、PreSonus Studio Oneなどの他社製品との間でプロジェクトをやり取りDAWprojectにも対応。また、ノードベースのビジュアルプログラミング言語Derivative TouchDesignerをネイティブ統合し、相互接続が可能となった。