YAMAHAのフラッグシップ・デジタル・コンソール=RIVAGE PM Seriesに、RIVAGE PM5とRIVAGE PM3が加わる。コントロール・サーフェスはRIVAGE PM5のCS-R5とRIVAGE PM3のCS-R3が、DSPエンジンはDSP-RX-EXとDSP-RXがラインナップ。CS-R3は8月発売で、ほかの製品は7月に発売される。価格はすべてオープン・プライス。
CS-R5は、シリーズ初となる3面の15インチ静電容量式タッチ・パネルを装備したモデル。タッチ・パネルはピンチ・イン/アウトやスワイプなどのジェスチャーに対応し、 操作性の向上を果たした。奥行きを643mmに抑えることで、タッチ・パネルを操作者へ近付けることを実現している。筐体の重量は42kg。
CS-R3はRIVAGE PMシリーズ最軽量の38kgで、筐体の幅は1,145mm。音質や機能面は上位モデルと同じソフトを採用している。コンパクトながらも、フェーダーは上位モデルと同じ38本構成(12+12+12+2本)。シリーズ最多となる24個+2個のUser Defined Keyによって、よく使う機能をワンタッチで呼び出すことができる。
RIVERGE PM5/PM3用に生まれたDSPエンジンのDSP-RX-EXは、288インプット、72ミックス・バス、36マトリクスという仕様。DSP-RXは120インプット、48ミックス・バス、24マトリクスとなっている。いずれもDSPミラーリングに対応。 2台のDSP-RXまたはDSP-RX-EXを使用することで、 万が一メインのDSPエンジンにトラブルが発生した場合でもサブのDSPエンジンに切り替えられる。 DSP-RXはオプションの拡張ボードDEK-DSP-RXを装着することで、後からDSP-RX-EXにアップグレードすることも可能だ(DEK-DSP-RXの取り付けはサービスセンターで実施)。
従来のRIVAGE PM10とRIVAGE PM7を含む、すべてのRIVAGE PM Seiresのコンポーネントは互換性を確保。5種類のコンソール(コントロール・サーフェス)、3種類のDSPエンジン、2種類のI/Oラックを自由に組み合わせ、予算や規模に合わせたシステムを構築可能だ。
また、今夏にRIVAGE PMシリーズ用の最新ファームウェア V4.0の公開も予定されている。アプリ「MonitorMix」や「L-ISAコントロール」への対応に加え、さらにリバーブのEVENTIDE SP2016も追加される。RIVAGE PM7は内蔵チャンネル・キャパシティもアップグレードする予定。