オーディオ・インターフェース特集2022“ステップ・アップの1台”では、10万円以内で購入できる10製品を紹介。今回は、6イン/8アウトのMOTU AudioExpressです。
MOTU AudioExpress
2011年に発売され、現在でも取り扱いが行われているオーディオI/O。USBのほか、当時の規格であるFireWire接続にも対応。Windows 11やmacOS 11をサポートするため現行のコンピューターでも問題なく使用できるモデルだ。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:77,000円前後)
Input/Output:6イン/8アウト
●アナログ入力:マイク/楽器(Hi-Z)入力×2(XLR/TRSフォーン・コンボ)、ライン入力×2(TRSフォーン) ●ファンタム電源:入力ごとにオン/オフ ●アナログ出力:メイン出力×2(TRSフォーン)、ライン出力×2(TRSフォーン) ●デジタル入出力:S/P DIF入出力 ●MIDI入出力:1イン/1アウト ●ヘッドフォン出力:ステレオ・フォーン
Specifications
●接続:USB 2.0(USB-B)、FireWire ●ビット/サンプリング・レート:最高24ビット/96kHz ●付属品:USB-A to Bケーブル、FireWireケーブル、電源アダプター ●外形寸法:241.3(W)×44.5(H)×203.2(D)mm ●重量:1.08kg(実測値)
Requirements
●Mac:macOS 10.5以降 ●Windows:Windows 7以降 ●共通:1GB以上のRAM
現代の制作環境においても優れた安定性を発揮
10年を超えるロングセラーのオーディオI/O。発売当時のコンピューター性能で動くように設計されているため、M1チップ搭載のMacなど、進化した現代のコンピューターではより十分なバッファーを確保でき、レイテンシーを詰めることができます。リアルタイム操作において、余裕のある安定性を感じます。
出音やマイクプリの音は、アナログ的とも言える、前に出る太い音。音の一体感を作りやすいサウンドで、特にライブで使用する際、自宅で聴いている音と会場の大きなスピーカーで聴く音の違いに驚くこともあるのですが、そういった問題を最初から解決してくれている印象の出音です。
ヘッドフォン出力は、独立したDAW出力として使用することも可能。ある程度の高い負荷をかけても安定性が高くせっかくならDAW側のエフェクトをかけて出力した方が面白い。ライブでの安定性やレイテンシー、そして生楽器との一体感を求めたライブ制作や演出を行う場合、強力な選択肢となります。
製品情報