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HY2ROGEN TECH HOUSE LATIN GROOVES 2 レビュー:音作りしやすいラテン・ハウス系サンプルを多数収録

HY2ROGEN TECH HOUSE LATIN GROOVES 2 レビュー:音作りしやすいラテン・ハウス系サンプルを多数収録

 本製品はタイトル通り、ラテン・ハウスのサンプル・パックとしてドラム、パーカッション、ベース、ボーカル、FX、トランペットなどのワンショットと、250以上のループを収録しています。個人的にはドラムやパーカッションが特に魅力的で、ラテン・ハウスにはもちろん、レフト・フィールドなテクノのパーカッシブな素材などとして、幅広く活用できそうだと感じました。程良いトランジェントと薄めのアンビエンスで仕上げられているので、音作りやミックスが行いやすい印象です。

 音色は、リスボンのレーベルPríncipeのようなゲットー・アフロを目指しやすい、生演奏過ぎず、サンプラー味の強いサウンド。メーカーは意図していないとは思いますが、日本人が意外と作るのが苦手な傾向があるラフでゲットーなサウンドに最短距離で近づけます。下手に調整するのではなく、そのまま使うことで真価を発揮するでしょう。クリスピーにひずんだサンプルはそのまま使っても良し、テクスチャーとして使っても良しですね。収録されているワンショットのキック、スネア、ハットを軸にリズムを作成したあと、自分が所有するプラグインYUM AUDIO Lofi - Driterで音量の揺らぎを与えたパーカッション・ループを加えたら、すぐに十分なビートになりました。謎の中毒性があるボーカル・ループが40種も収録されていて、幾つか選びSOUNDTOYS Little AlterBoyでより奇妙なトーンに加工し、最後にVALHALLA DSP Valhalla Delayで各パートの隙間を埋めたら、フロアで注目を集められそうな即戦力のループが完成です。

Taguchi Rei / Torei
【Profile】Saidera Mastering所属のマスタリング・エンジニアであり、Wolfpack Mastercut Studios所属のレコードのカッティング・エンジニア。Torei名義では12inchシングル「SFTM001」やBLACK SMOKER RECORDSよりMIX CD「蚕食鯨呑」などを発表。Dill Dodos Recife(仏) 、FuFu Records(港)のコンピレーションに楽曲を提供。2021年に変名で発表したテクノ・ダンスホール作「SFTM006」は、Mr. Mitch、Joe、Laksaらからサポートされる。DJとして過去にはRainbow Disco Club、FESTIVAL de FRUE、STAR FESTIVALなどのフェスティバルにも出演。

 

 

 

HY2ROGEN
TECH HOUSE LATIN GROOVES 2

3,751円

(為替レートによる価格の変動あり)

HY2ROGEN TECH HOUSE LATIN GROOVES 2

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約708 MB ▪データ・フォーマット:EXS24、Kontakt、Serum、WAV、MIDI

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