PreSonusのDAWソフト、Studio Oneのメジャー・バージョンアップ版となるStudio One Pro 7がリリースされた。Mac/Windowsに対応する。
ランチャーの統合、 AIベースのステム分割、高度なテンポ検出、Spliceの統合など、Studio Oneの15 年の歴史の中でも重要なマイルストーンとなる、エレクトロニック・ミュージック、 ビートメイカー、パフォーマー向けの機能が追加されたメジャー・バージョンアップとなる。
ループベースの制作を自由に行えるランチャー
インストゥルメント(MIDI)とオーディオ・ループ、ワンショットサンプルを扱えるランチャーを搭載。「セル」と呼ばれるループの組み合わせを自由に試すことができ、シーンでの切り替えやタイムラインとの行き来も自由に行える。制作はもちらん、ライブパフォーマンスにも適した機能だ。
AI分析によるステム(パート)分割機能
AIを駆使したステム分割が、タイムライン上で直接利用可能。2ミックスされたオーディオ・イベントをボーカル/ドラム/ベース/コードの4パートに分離し、これらの要素をフォルダー・トラックにまとめて追加する。分離されたオーディオ・イベントを再び1 つのファイルにバウンスすることも可能だ。ボーカルの無いインストバージョンやリズムレスのバージョンを生成し、新たなリミックスを生み出すことができる。
Spliceとダイレクトに接続
Studio One Pro 7では、定額制のサンプル素材ダウンロードサービスSpliceと提携し、Spliceの豊富なサンプル・ライブラリにStudio One Pro 7のブラウザーから直接アクセス&検索が可能。ソング・テンポとキーでのループのプレビューが可能な上、アレンジやランチャー、 ImpactやSample Oneといった付属インストゥルメントに直接ドラッグ&ドロップできる。また、Splice AIを使用して、既存のセッションにマッチするループやサウンドを見つけることも可能だ。
グローバル・トランスポーズでのキーの追従
トランスポート・バーに備えられたグローバル・トランスポーズでは、楽曲全体のテンポとキーを簡単に変更可能。élastique Pro ピッチシフト・アルゴリズムによる高品位なオーディオ・ピッチ/テンポ変更とインストゥルメント・トラックの両方を、リアルタイムにトランスポーズできる。
また、ディープ・ニューラル・ ネットワークと最先端の統計モデルに基づいた次世代テンポ検出テクノロジーを搭載し、正確なテンポ検出を実現する。
新規に加え従来オプションだったインストゥルメントも追加
アンビエントに適したサウンドを提供するシンセDeep Flight One、アナログシンセをCVでStudio OneからコントロールできるCV Instrumentが新たに追加。従来別売りだった3つのサウンドをレイヤーする強力なシンセLead Architechtも付属する。
加えて、Audio Batch Converter、Presence XT用のPresence XT Editorも標準搭載されるようになった。
そのほか、さまざまなソフトやハードとの同期を実現するAbleton Linkへの対応、Impactへのノート・エディター搭載などのアップデートが図られている。
Studio One Pro 7ラインナップ
永続ライセンス+1年間の新機能アップデート(オープンプライス)
- Studio One Pro 7 日本語版 28,000円前後
- Studio One Pro 7 クロスグレード日本語版 21,000円前後
(他社DAWソフトのユーザーが対象) - Studio One Pro 7バージョンアップ/アップグレード日本語版 21,000円前後
(旧バージョンのユーザーが対象) - Studio One Pro 7 アカデミック日本語版 21,000円前後
(学生/教職員が対象) - Studio One Pro 7 マルチライセンス日本語版(教育機関向け)
Studio One Pro+ サブスクリプション(オープンプライス)
Studio One Proに加え、楽譜作成ソフトNotion/Notion Mobile、すべてのPreSonusプラグインとStudio Oneアドオン、学習ツール、100GBのオンラインストレージとコラボレーションツール、サンプルライブラリーが提供されるサブスクリプションも用意。
- 6MONTH(6カ月):14,000円前後
- 12MONTH(12カ月:Studio One Pro永続ライセンスを含む):26,000円前後