ヤマハ、VX-β発のVOCALOID6ボイスバンク『ゲキヤクV』『カゼヒキV』が発売開始

『ゲキヤクV』(左)と『カゼヒキV』(右)(イラスト:くるくる数字 ロゴ:yuiru)

『ゲキヤクV』(左)と『カゼヒキV』(右)(イラスト:くるくる数字 ロゴ:yuiru)

 YAMAHAは、VOCALOID6専用のボイスバンク『ゲキヤクV』『カゼヒキV』(各11,000円、セット価格16,500円)のダウンロード販売をボーカロイド公式ショップにて開始した。VOCALOID6(エディター)とボイスバンク『ゲキヤクV』『カゼヒキV』がセットになった『ゲキヤクV / カゼヒキV スターターパック』(29,700円)もリリースされている。

 YAMAHAでは、期間限定プロジェクトVOCALOID β-STUDIOでAI歌声合成の試作プラグインVX-βを今年3月まで一般公開していた。

 今回発売される『ゲキヤクV』『カゼヒキV』は、VX-β搭載の専用ボイスバンクをVOCALOID6専用のボイスバンクとして新たに開発し直したもの。『ゲキヤクV』は強気で素朴な少女ボイス、『カゼヒキV』は中性的なかすれたボイスを特徴とする。

VX-β専用ボイスバンクが順次VOCALOID6向けにリリース

左から『ゲキヤクV』『カゼヒキV』『ボカロのCiちゃん』『花奏』『雪解』『春日部つむぎ』

左から『ゲキヤクV』『カゼヒキV』『ボカロのCiちゃん』『花奏』『雪解』『春日部つむぎ』

 また、同じくVX-β専用ボイスバンクをVOCALOID6専用にリファインした『ボカロのCiちゃん』が今秋、『花奏』『雪解』『春日部つむぎ』が今冬発売となる予定。

 これらのボイスバンクは、クリエイター自身の歌唱データをもとに歌い方や歌詞を再現するVOCALO CHANGER(ボカロチェンジャー)や、日本語・英語・中国語を織り交ぜた流暢な歌唱を可能とするマルチリンガルといった、VOCALOID6の機能にも対応。また、VX-βで好評だったPOWERノブによる強弱表現は、VOCALOID6のエクスプレッションを制御することで同等の効果を得ることが可能となっている。

VX-βプラグインがVOCALOID6に無料付属予定

試作のVX−βをCubase上で使用しているところ

試作のVX−βをCubase上で使用しているところ

 さらに、今後VX-βプラグインが、VOCALOID6に無料で付属することが決定。現在VOCALOID6を使用されているユーザーにも配布される予定だ。VX-βは音楽制作ソフト DAWとの連携性を高め、よりシームレスな歌声合成を可能にするもので、付属開始時期や配布方法などは、今後あらためてアナウンスされる。

 

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