YAMAHAが開発した歌声合成ソフトVOCALOIDの新バージョンVOCALOID6（通常版27,500円、VOCALOID3以降のバージョンアップグレード版16,500円）が発売された。Mac/Windows対応で、スタンドアローンのほかAU/VST3プラグインとして使用できる。
VOCALOID6は、AI技術を用いたVOCALOID:AIを新搭載。メロディと歌詞を入力するとAIが学習した歌唱データ（声色や歌いまわしなど）を基に、今まで以上に自然で表現豊かな歌声を合成するという。
VOCALOID6専用として新たに開発された付属のボイスバンクは、HARUKA（日本語女性ボイスバンク）、AKITO（日本語男性ボイスバンク）、SARAH（英語女性ボイスバンク）、ALLEN（英語男性ボイスバンク）の4種類。マルチバイリンガルにも対応し、一つのボイスバンクで日本語や英語を織り交ぜて歌わせることができる。そのほかVOCALOID5互換ボイスバンクも４種類付属する。
VOCALOID6は編集機能も進化。自動的にブレスを入れたり各種編集ツールを使って“アクセント”や“ビブラート”、“ため”といった細かいディレクションが可能になった。ダブリングやハモりパートを瞬時に制作できるTAKE機能も搭載している。
さらに、クリエイター自身の歌声をVOCALOID6専用のボイスバンクの歌声に変換できるボカロチェンジャー機能を実装。楽譜や歌詞を入力することなくボーカルパートを制作することが可能だ。
なお、VOCALOID3以降のすべてのボイスバンクとの互換性を担保しており、歌声はそのままにVOCALOID6の機能を使用して歌声合成を追求できる。また、新たにARA2（Audio Random Access）にも対応。ARA2対応の音楽制作ソフトでプラグイン・インストゥルメントとして使用した場合、再生／停止、ループなどのロケート操作が同期する。
また、INTERNETからはVOCALOID6に対応するボイスバンク、『VOCALOID6 Voicebank AI Megpoid』（パッケージ版：13,200円、ダウンロード版：11,220円）が早速リリース。VOCALOID6 Editorを同梱したVOCALOID6 Starter Pack AI Megpoid（パッケージ版：27,500円、ダウンロード版：23,375円）も用意されている（YAMAHA VOCALOID6同梱のボイスバンクは未収録）。
